オーストラリアの自然豊かで広大な国土で育った食材を使った料理は、どれも新鮮でボリューム満点です。お馴染みのオージービーフや、日本では珍しいバラマンディといった名物のほか、多国籍な背景から生まれたフュージョン料理も楽しめます。ここでは、現地で実際に味わったおすすめグルメとともに、お店の雰囲気や地元の人たちの食習慣もご紹介します。
オーストラリアで絶対に食べたい定番グルメ
オーストラリアに来たらぜひ味わってほしいのが、現地の食材を活かした定番料理です。肉や魚などのメインディッシュはもちろんですが、世界中の味が楽しめるのも、オーストラリアならではの魅力です。
オーストラリアは多くの移民を受け入れてきた歴史があります。そのため、さまざまな国の料理が日常に溶け込んでいます。ここでは、定番グルメをピックアップしてご紹介します。
オージービーフステーキの魅力とは?

オーストラリアといえば、やはりオージービーフです。広大な牧草地でのびのび育てられた牛の赤身肉は、脂が控えめでとてもヘルシーです。ステーキはミディアムレアで焼かれることが多いです。肉本来の旨みを楽しむため、味付けは塩と胡椒だけと、いたってシンプルです。付け合わせはポテトとサラダが定番です。レストランだけでなく、地元のパブでも気軽に楽しめるのが魅力です。
バラマンディってどんな魚?おすすめの食べ方は?

オーストラリア北部を中心に食べられているのが、バラマンディです。オーストラリア原産の白身魚です。淡白ながらしっとりふっくらした身が特徴で、グリルやフライにしても美味しい魚です。相性がいいのは、レモンバターソースやハーブオイル。それらで仕上げた料理はさっぱりとした味わいで日本人にも大人気です。ヘルシー志向の人にもおすすめの一品です。
オーストラリアで楽しむ本格エスニック料理
オーストラリアは多文化国家です。そのため、さまざまな国の味を本格的に楽しめます。代表的なものはイタリアンやアジアン、ギリシャ料理、トルコ料理などです。もちろん寿司、ラーメンといった日本食も楽しめます。
シドニーやメルボルンといった都市部では、街を歩けば世界中の味に出会えます。インドネシアのナシゴレンやベトナムのフォー、ギリシャのスブラキなど。旅行中でも飽きることがありません。
実際に訪れたおすすめレストラン紹介
私が出会ったレストランの中でも、特に印象的だったお店をご紹介します。味はもちろん、雰囲気やロケーションも旅の思い出の一部です。ぜひオーストラリアでしか味わえない料理を試してみてください。
ケアンズで地元民に人気のシーフード店

ケアンズの海沿いにあるレストランでは、新鮮な海の幸を楽しめます。シーフードプレートはボリュームも味も抜群。バラマンディやエビ、カキなどをふんだんに使っています。オープンテラスの席は、海が見渡せ、海の風を感じながら食事ができます。そのため、地元の人も観光客にも人気です。私が訪ねたのはオフシーズンでした。しかし、テラス席は人気が高く、どのお店も席が埋まってしまっていました。テラス席を希望するなら事前予約がおすすめです。
このプレートは、ギリシア風の焼きイカです。新鮮なイカがにんにくやハーブ、スパイスで味付けらえていました。日本では食べることがない国の料理を楽しめる。これもオーストラリアならではのグルメの楽しみ方です。
シドニーのポートサイドで楽しむ絶景ディナー

ポートサイドにはシーフードなど様々なレストランが軒を連ねています。夕暮れ時になるとライトアップされ、ロマンチックな雰囲気に包まれます。テラス席では、港を眺め、自然の風を感じながらゆったりとディナーが楽しめます。私のおすすめは、Moreton Bay Bug(モートンベイ・バグ)と呼ばれるセミエビです。初めて見る姿にビックリさせられます。味はロブスターに似ていて、肉厚な身に甘みがあります。バターソースやグリルで調理されることが多いです。クイーンズランド州のシーフードレストランでよく見かけますが、魚介好きにはたまらない逸品です。オーストラリア産ワインとの相性も抜群です。
スタンソープのワイナリーでボリュースナック

ゴールドコーストから車で2時間ほど離れたところにスタンソープという町があります。フルーツの栽培が盛んな場所で、もちろんワイナリーも点在しています。ワイナリーに併設されているレストランでは、ワインのテイスティングをしながら食事が楽しめます。テイスティングワインのおつまみプレートでこのボリュームです。少し冒険してメジャーな観光地から足を延ばすと、素敵な経験があなたを待っています。
オーストラリアの食事スタイルの特徴
料理だけでなく、食事のスタイルやマナーにも文化の違いが表れます。ここでは、オーストラリア独特の食習慣やライフスタイルと結びついた特徴的なスタイルをご紹介します。
朝食を重視するブレッキー文化

オーストラリアでは、朝食=ブレッキー(breaky)をとても大切にします。アボカドトーストやエッグベネディクト、グラノーラヨーグルトなど、見た目にも美しいメニューが並びます。週末の朝はカフェでゆっくりブレッキーを楽しむのが一般的です。朝から外食をする文化は、日本とは異なるスタイルでとても新鮮に感じます。
アウトドアで楽しむバーベキュー文化

オーストラリアでは、公園やビーチに無料のBBQ施設が設置されています。そのため、気軽に家族や友人と気軽にバーベキューを楽しむことができます。持ち込んだ食材を焼きながら、ビール片手に会話を楽しむのがオーストラリア流です。現地の人々の食へのこだわりと、自然と一体になった食文化を肌で感じることができます。
カジュアルでフレンドリーな食事マナー

レストランでの服装やマナーは比較的カジュアルです。堅苦しいドレスコードはなく、リラックスした雰囲気の中で食事を楽しむのが基本です。ウェイターや店員とのやりとりもフレンドリーで、会話を楽しむ姿勢が大切にされています。日本の「静かに食べる」文化とは異なる、オープンで明るい食空間が広がっています。
まとめ
オーストラリアのグルメは、ただ「食べる」だけではありません。その土地の人々の暮らしや文化に触れる体験そのものです。ステーキやシーフード、バラエティ豊かな多国籍料理に加え、ブレッキーやBBQといった現地ならではの食スタイルも見逃せません。旅の途中でふと立ち寄ったレストランやカフェが、思い出に残る場所になることもあります。ぜひ、オーストラリアの美味しい食の世界をじっくり味わってみてください。
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