【保護者向け】ホームステイ中のスマホ使用とWi-Fi事情:親ができるサポートとは?

ホームステイ先でスマホを使用している学生。

お子さんの海外でのホームステイで、保護者が心配になるのは自然なことです。特に最近では、「スマホがないと何もできないのでは?」「現地で連絡がつかなくなるのでは?」と不安を感じている保護者の方も多いでしょう。しかし、スマホやWi-Fiの使用制限は、子どもが自立と人との関係性を学ぶ貴重な機会にもなります。
ここでは、保護者の方が知っておきたい現地のスマホ事情、注意点、出発前のアドバイス方法などをお伝えします。

目次

ホームステイ先ではWi-Fiが使えないこともある

日本では当たり前につながるインターネットですが、海外は大きく異なる場合があります。ここではインフラ事情やスマホルールについて解説します。

なぜWi-Fiに制限があるの?現地のインフラ事情

特にアメリカ・カナダ・オーストラリアなどの郊外では、通信量に上限があるインターネット契約(従量制プラン)が一般的な家庭もまだ多くあります。そのため、「動画は禁止」「夜はWi-Fiを切る」「月末は速度制限」といった事情から、自由に使えないこともあります。

家庭によって異なるスマホのルール

朝晩だけ使用OKという家庭もあれば、「文化交流を重視したい」という理由でスマホそのものを制限する家庭もあります。ちなみに、オーストラリアの学校は、学校のルールでスマホ本体を学校に持って行くことはできません。
日本の感覚とは異なることを、親御さんが理解しておくことも大切です。

事前に親子で話し合っておきたい3つのポイント

海外でのスマホ利用について、あらかじめ親子で話し合っておきましょう。お子さまの戸惑いを減らし、安心につながります。

① スマホが使えない時間帯があると伝えておく

「いつでもどこでもスマホが使えるわけではない」という認識を出発前から持たせておきましょう。また、スマホが使えない時間があっても、海外ではそれが普通であることも共有しておきましょう。現地での戸惑いや不満を減らせます。

② 必要なアプリやツールは日本で準備

スマホの地図アプリで場所を確認している学生。

オンラインで繋がることに慣れている現代っ子は、オフラインの概念がない子もいます。利用するには課金が必要なアプリもあります。渡航前にあらかじめインストールし、直前に更新もしておきましょう。

  • オフライン辞書
  • 地図アプリ
  • 翻訳アプリ
  • 必要な連絡先の紙での控え(万一のスマホトラブル用)

意外と盲点なのが、紙ベースでの連絡先の保管です。家族や学校の電話番号を日本の国番号(81)から控えておくことをおすすめします。たとえばスマホを水没させてしまい作動不能になった時などでも、万が一の時は家族と連絡が取れるという安心感は異国の地においてとても大切です。

困ったときに「人に頼る力」を育てる

スマホで調べる前に、「ホストファミリーに聞いてみる」「現地の人と話す」「図書館で調べる」という姿勢を育てることが、信頼関係を深め、留学の質を高めてくれます。

子どものスマホ使用が原因で起こりがちなトラブル例

実際にあったスマホをめぐるトラブルを紹介します。

ホストファミリーに注意される

「YouTubeを見すぎてWi-Fi容量がなくなった」「夜中までスマホを使っていて迷惑だった」など、知らないうちにトラブルになることもあります。

家族との距離が縮まらない

常にスマホを見ていると、「交流する気がない子」と誤解されてしまいます。最悪の場合、ホストファミリーからの評価が下がり、学校の紹介先にも影響が出ることもあります。ホストファミリーと、どれだけ仲良くなれるかというのは、ホームステイの成功を決める大きなカギです。

ホストファミリーと仲良くなれるコツを知りたい方は、こちらの記事もお読みください。

スマホはあくまでサポートツール

スマホを使用せずに留学先の学生たちと歩きながら談笑する女子学生。

「渡航後はスマホに頼らない」を目標に。そのために親ができる声かけとは・・・

  • 「困ったら、スマホで検索するのではなく、まず人に聞くこと」
  • 「スマホに頼りすぎず、今、目の前の人を大事にする」
  • 「スマホを使わない時間があるからこそ、人とつながれる」

そんな声かけをして送り出すことで、お子さまの海外での人間力がぐっと育ちます。

不安に思っている保護者の方に、私の15歳の姪の話を紹介します。
私のオーストラリア人の姪が日本に6カ月短期留学をしました。オーストラリアでは子どもに対するSNS規制の影響からか、保護者もスマホ使用に敏感になっています。義妹も例外ではなく、日本に来てスマホでSNSを使い始めた姪に対してSIMカードを取り上げてしまいました。その結果、姪は半年間フリーWi-Fiのみで過ごすことになりました。しかし、これが功を期したのです。

彼女は、日本で生活上で日本語でコミュニケーションを取らなくてはいけません。スマホが使えないので日本語を覚えることが必須となりました。そのため、日本語を猛勉強しました。その結果、日本語を話す機会が増え、多くの友だちができました。そして、日本にずっといたいと言いながらオーストラリアに帰国しました。彼女はスマホを手放したことで、現地の言葉を覚え、人に聞く度胸が付き、自分に自信がつき、積極的になりました。人間関係を築く力が育ったのです。
子どもは素直で適応能力が高いです。多少の不便も楽しむ力を持っています。保護者の皆さんも、ホームステイという大冒険をするお子さまを温かく見守ってあげてください。

まとめ

ホームステイ先でのスマホ制限は、必ずしも不便ではありません。むしろ、お子さんが自分で考え、人と関わりながら成長する絶好のチャンスです。日本との違いを知った上で、できる準備をしておけば、親子ともに安心して送り出せます。
「スマホがなくても大丈夫」と信じて、背中を押してあげましょう。

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この記事を書いた人

日本とオーストラリア、二つの国に縁を持つWebデザイナー兼ライター。
介護業界で約14年間、現場業務や事業所運営に携わった経験を持つ。

現在はオーストラリア人のパートナーとともに、多文化な価値観に触れる日々を送りながら、三人のティーンエイジャーの母としても奮闘中。

このブログ「Two Country Life」では、日本とオーストラリアを行き来しながら、二つの国の暮らしや文化の違いを実体験をもとに発信しています。異文化理解の架け橋となることを目指しています。

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