海外での運転は、日本とは違う交通ルールや取り締まりに注意が必要です。今回は、私がオーストラリア・ケアンズで実際にスピード違反をしてしまった体験をお届けします。草むらに隠れたスピードカメラ、帰国後に届いた高額な罰金通知、そしてオンラインでの支払いまで——。日本との違いに驚きつつ、今ではこの経験が安全運転への意識を高めてくれました。
ケアンズ郊外でのドライブ中にスピード違反
旅行中に体験するオーストラリアの大自然の中でのドライブは格別です。しかし、そこに思わぬ落とし穴がありました。油断していた私は、まさかのスピード違反で記録されてしまったのです。
見えなかったスピードカメラ
ケアンズの郊外を気持ちよく運転していたある日。私は知らぬ間に制限速度を10kmほどオーバーしていたようです。しかも、違反を記録したのは道路脇に設置されたスピードカメラ。多分草むらの中に隠れていました。スピードカメラの存在にも撮られたことにもまったく気づかず、レンタカー会社から受け取ったメールに驚いたほどです。パートナーから「オーストラリアでは見えない場所にカメラがある」と聞いていました。でも、まさか自分が対象になるとは思ってもみませんでした。
日本に帰国後、届いたスピード違反の通知
オーストラリアを後にして1カ月ほどたったころ。予期せぬ知らせが届きました。レンタカー会社からの連絡、そして州政府からの正式な通知——。事の重大さを改めて実感しました。
まずはレンタカー会社から
最初に届いたのは、レンタカー会社からのメールでした。「あなたが運転していた車両について、クイーンズランド州からスピード違反の通知が届きました」とのこと。違反したのが誰かを特定するために、まず州政府がレンタカー会社に確認を入れるという流れのようでした。そして、レンタカー会社に違反処理手数料として55オーストラリアドルの支払いを求められました。
クイーンズランド州からの正式な通知

その数日後、今度はクイーンズランド州から正式な違反通知が郵送で届きました。違反内容は「制限速度10kmオーバー」。そこに記載されていた罰金額は483オーストラリアドル(約5万円)。日本と比べても圧倒的に高額で、思わず目を疑いました。
クリスマスだったら倍額!? 義妹の一言にさらに驚く
高額な罰金に驚いていた私に、義妹が放った一言が追い打ちをかけました。どうやらタイミングによっては、さらに高くなる場合もあるようなのです。
「あなた、ラッキーだったじゃない!」
事情を話すと、義妹は「それ、まだ安い方よ。クリスマスシーズンだったら罰金は倍になるのよ」と言いました。オーストラリアでは、祝日や繁忙期にスピード違反をするとペナルティが重くなる制度があるそうです。もし12月に違反していたら、10万円近くになっていた可能性もあったと知り、ゾッとしました。
支払いはオンラインで簡単に完了
高額な罰金に気が重くなりつつも、支払いは意外にもスムーズでした。クレジットカードさえあれば、日本からでも手続きは可能です。
クイーンズランド州の公式サイトから

違反通知には支払い用のURLが記載されており、そこからクイーンズランド州の税金支払いシステムにアクセス。すべて英語でしたが、必要な情報を入力すれば、クレジットカードで簡単に支払うことができました。画面のスクリーンショットと、決済完了のメールを保存しておくことで安心感も得られました。
この体験が教えてくれた大切なこと
今回の出来事は、ただの違反ではなく、今後の運転への意識を変える大きな学びとなりました。異国の地でのミスから得た教訓は、日常の中にも活かされています。
日本でも安全運転を意識するように

この体験をきっかけに、私は日本でもスピードをより意識して運転するようになりました。オーストラリアのような厳しい取り締まりがなくても、「事故を防ぐためには何よりもスピードの管理が大切」と身にしみて感じたからです。旅行中だからこそ、安全第一を忘れてはいけないと強く実感した出来事でした。
まとめ
オーストラリアでは、スピード違反の取り締まりが徹底されています。たとえ10kmのオーバーでも罰金は約5万円。さらに、祝日などの時期には倍額になることもあるそうです。海外での運転では、日本との違いをしっかり理解し、細心の注意を払うことが大切です。私の失敗が、これから渡航する方の参考になればうれしいです。
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